FTPクライアントを利用して、簡単にファイルの操作を行う事が出来ます。
ファイルのアップロードなど、サイトの運営に必要なほとんどの操作はFTPクライアントで簡単に行う事が出来ます。
逆にSSHクライアントでのコマンド実行でしか出来ない操作もありますので、そういった場合はSSHクライアントをご利用ください。
FTPクライアントについて
代表的なFTPクライアントには以下のようなものがあります。
FTPクライアントでサーバーに接続する
FTPクライアントからサーバーに接続するには、以下のログイン情報と認証方法をご利用ください。
ホスト名 |
サーバー名(※納品にお知らせ致します) またはご利用のドメイン名 |
アカウント/ユーザー名 |
納品時にお知らせ致します |
プロトコル |
FTPまたはSFTP |
パスワード |
納品時にお知らせ致します |
公開用ディレクトリについて
お客様のホームディレクトリにある/public_html/以下が公開用ディレクトリとなります。
/home/アカウント名/public_html/index.htmlには、http://example.com/index.htmlとしてアクセスできます。
くのいちプラン・隠密プランともにSSHクライアントでサーバーに接続する事が出来ます。
SSHクライアントについて
SSHクライアントは、暗号化された通信を行うためのソフトウェアです。
SSHクライアントを使用することで、お客様のアカウント・サーバーにより安全に接続し、様々な操作を行う事が出来ます。
代表的なSSHクライアントには以下のようなものがあります。
SSHクライアントでサーバーに接続する
SSHクライアントからサーバーに接続するには、以下のログイン情報と認証方法をご利用ください。
ホスト名 |
サーバー名(※納品にお知らせ致します) またはご利用のドメイン名 |
アカウント/ユーザー名 |
納品時にお知らせ致します |
認証方法 |
Keyboard Interactive |
プロトコル(SSH Version) |
SSH2 |
パスワード |
納品時にお知らせ致します |
SSHクライアントからサーバーへコマンドを送信して様々な操作を行う事が出来ます。
操作ごとのコマンドをご紹介致します。
共通事項
- コマンドの送信方法
-
SSHクライアントでサーバーにログインした後、使用したいコマンドを入力しエンターキーを押すとコマンドが送信され、実行されます。
- パスの指定
-
パス |
・・・ |
ファイルまたはフォルダまでの経路を示します。 |
相対パス |
・・・ |
作業ディレクトリあるいは指定元のファイルやプログラムを始点とした目的のファイルまたはフォルダへの経路です。 |
~ |
・・・ |
~はお客様のアカウントのホームディレクトリを示します。/home/アカウント名/example/と~/example/は同じディレクトリになります。 |
絶対パス |
・・・ |
決まった場所を始点とした目的のファイルまたはフォルダへの経路です。 |
- オプションの指定
-
コマンドの種類によっては、オプションを付与することでコマンドの動作が変化します。
オプションは -a のようにコマンド名の後またはその他指定事項の後に記述される事が多く、またオプションに用いるアルファベットや形式などはコマンドと役割によって異なります。
付加するオプションによっては全く相対する動作を行うものがありますので、使用される際には記述したコマンドとオプションを十分にご確認の上で送信してください。
作業ディレクトリの変更
ファイルを指定してコマンドを送信する場合にファイルの場所を含めて指定する必要がありますが、相対パスでファイル・ディレクトリ名を指定する際には、現在の作業ディレクトリの位置によって記述が変化します。
作業ディレクトリを操作するファイルと同じ場所に変更することによって、ファイル/ディレクトリ名からパスを省く事が出来ます。
・作業ディレクトリを変更するコマンド
cd 変更先のディレクトリ
・あるファイルの容量を確認する例。作業ディレクトリを/sample/へ変更する前とした後の記述が異なります。
du -h ~/sample/test.zip
cd ~/sample/
du -h test.zip
ファイル・ディレクトリの操作
ファイルまたはディレクトリのコピー・移動・名前の変更・削除を行う事が出来ます。
コピー ~/sample/の中の.txtファイルを全て~/sample/test/にコピーする (-p:パーミッションの状態を保持する)
cp -p ~/sample/*.txt ~/sample/test/
コピー ~/sample/をディレクトリごと~/test/にコピー (-r:ディレクトリの中身を全てコピーする)
cp -r ~/sample/ ~/test/
移動 ~/sample/test.txtを~/test/に移動
mv ~/sample/test.txt ~/test
名前の変更 ~/sample/test.txtを~/sample/test2.txtに変更
mv ~/sample/test.txt ~/sample/test2.txt
削除 ~/sample/test.txtを削除
rm ~/sample/test.txt
削除 ~/sample/をディレクトリごと削除
rm -r ~/sample/
※削除のコマンドはパスの記述ミスや操作ミスによって意図しないデータの損失を発生させる場合があります。
使用する際はコマンドの内容をご確認の上、慎重にご利用くださいますようお願い致します。
(消してしまったデータは元に戻す事が出来ません)
ファイルのバックアップ・復元
ファイルのバックアップは定期的に行うことをお勧めいたします。
多数のコンテンツを設置している場合、そのままバックアップを行うのは困難な場合がありますが、
ファイルやディレクトリをひとつのファイルにまとめる事で、簡単にバックアップを行う事が出来ます。
・public_html/ 以下を全てbackup.tar.gzファイルにまとめる (-c:アーカイブ新規作成 / -z:圧縮 / -p:個々のパーミッションを保持 / -f:ファイル名を指定)
tar -czpf backup.tar.gz public_html/
・バックアップファイルbackup.tar.gzの中身を現在の作業ディレクトリに復元する (-x:復元 / -p:個々のパーミッションを保持 / -f:ファイル名を指定)
tar -xpf backup.tar.gz
スクリプト等の定期的な実行
分 / 時間 / 日 / 曜日 / 月 単位で定期的にコマンドやスクリプトを自動的に実行させる事が出来ます。
時間とコマンドを指定した設定ファイルを用意し、設定コマンドを送信するだけで設定できます。
- 設定ファイルの用意
-
・テキストエディタで記述します。文字コードはUTF-8を、改行コードはLFをご指定ください。
・ファイルには以下の形式で時間と実行内容を記述します。全て半角スペースで区切られます。
・時間は半角数字、曜日は0を日曜日、6を土曜日として数字で記述します。
・毎時、毎分などは*と記述します。
・複数指定と範囲指定はそれぞれ,と–で区切ります。
・○分ごと などの間隔指定は、時間帯の指定範囲または*の後に/5などのスラッシュと間隔を表す数字を付加します。
・改行して複数の実行内容を記述する事が出来ます。
・ファイル名に全角文字は使用しないで下さい。
(記述例)2時間おきの35分にpublic_htmlのtest.cgiを実行
35 */2 * * * /home/アカウント名/public_html/test.cgi
(記述例)0時から11時までは2時間おき、以降は3時間おきにそれぞれの30分以降4分毎に/public_htmlのtest.phpを実行
30-59/4 0-11/2,12-23/3 * * * /usr/local/bin/php /home/アカウント名/public_html/test.php
- 設定ファイルのアップロード
-
- パソコンでFTPクライアントを起動し、お客様のアカウントに接続してください。
※FTPクライアントの接続・アップロード方法につきましてはこちらをご参考ください。
- 設定ファイルをアップロードします。
どこにアップロードしても動作しますが、外部から参照できない/home/アカウント名/をお薦め致します。
- 設定ファイルの登録
-
- パソコンでSSHクライアントを起動し、お客様のアカウントに接続してください。
※SSHクライアントの接続・操作方法につきましてはこちらをご参考ください。
- コマンドによる登録を行います。
”crontab 設定ファイル名”を入力し、エンターキーを押してください。
※ここではアカウント名をtestuser、ファイル名をcronsetting.txtとしています。それぞれお客様のアカウント名とファイル名に置き換えてください。
crontab /home/testuser/cronsetting.txt
正しく登録されたか確認するには、以下の一行を入力し、エンターキーを押してください。
crontab -l
設定ファイルの内容が表示された場合は正常に登録されています。
表示されない場合は、設定ファイルの設置場所などの確認を行った上で、もう一度登録してください。
登録が確認できましたら、作業は完了となります。
- 自動実行設定の削除
-
自動実行の必要が無くなった場合などにCronの登録を削除するには、以下のコマンドを送信してください。
crontab -r
”remove crontab for アカウント名?”と表示されましたら、
yes
と入力し、エンターキーを押してください。
crontab -lで確認を行い、”crontab: no crontab for アカウント名”と表示されましたら、削除完了となります。